ぴーやしのイラヨイほりでい

沖縄の全てを愛するぴーやしのお気に入りや休日の出来事などを、つれづれなるままに  綴っていきたいと思います。

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ある時はてぃーだブロガー「ぴーやし」、又ある時は癒し系ユニット「まじゅん」のウクレレマン「ジョージ・浜口」。
時たま沖縄居酒屋でヘタな唄三線を唸るアラカン親父です。
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水木しげる

「墓場鬼太郎」

「墓場鬼太郎」

テレビアニメ 「墓場鬼太郎」を見た。
去年フジテレビで木曜深夜に放送されていた、大人向けのアニメである。

静岡地区ではこの時間帯は地元の人気番組「くさデカ」の再放送をやっていたので、見たくても見られなかった。ぐすん

ではどうやって見たかというと・・・はてな
アマゾンでDVDを購入したのだ。
そう、この「墓場鬼太郎」シリーズはDVD全四巻が既に発売されていたのだ。ニコニコ

冒頭に大人向けと書いたが勿論アダルト系という意味ではない。
わが師水木しげる先生が昭和35年、貸本マンガ「妖奇伝」で初めて鬼太郎を世に送り出した記念すべき作品のアニメ化である。
後の「ゲゲゲの鬼太郎」は、子供向けにテレビアニメ化するにあたって「墓場」では具合が悪いということで改題され、怖くない妖怪物なのだが、このオリジナル鬼太郎は正にホラーアニメだ。
「墓場鬼太郎」ダイヤモンドコミックス「墓場の鬼太郎」より

この画像は月刊漫画誌「ガロ」に掲載された「鬼太郎の誕生」のワンシーンだが、「鬼太郎の誕生」にはいくつかのバージョンがある。
この「ガロ」バージョンは私が気に入っているタイプである。
鬼太郎が埋葬された母親の体内から抜け出し、この世に生を受ける瞬間だが、既に片目が失われている。
別バージョンでは両目は健在で生まれてくるが、(事故なのだが)主人公水木青年によって奪われてしまう。これはちょっと残酷ということで、「ガロ」バージョンで書き換えられた。

DVD「墓場鬼太郎」は、カラーアニメとはいっても全体がくすんだモノトーン主体の暗い映像で、作品本来のおどろおどろしさを上手く出している。夜中に見たら結構ホラー気分が味わえそうだ。
多分、いや間違いなく全四巻揃えるだろう。

さて水木作品はアダルトとは縁遠いイメージが強いが、実はけっこう大人向けの作品も多い。
「ゲゲゲの鬼太郎」で死ぬほど忙しい思いをしたた昭和40年代の水木師だったが、ブームが一段落すると青年誌や一般紙からの仕事も請け、エロチックな作品もいくつか発表した。(下左)プレイコミック「妖怪ロッキード」より (下右)漫画サンデー「エロ河童」表紙「墓場鬼太郎」「墓場鬼太郎」

ちょっと脱線してしまったが、以上のような話のネタは、関東水木会・平林重雄「水木しげると鬼太郎変遷史」(YMブックス)という“鬼太郎研究の集大成”といわれる大書を参考にしている。

「墓場鬼太郎」

水木師や鬼太郎の話はついつい長くなってしまう。この辺で失礼します。


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