「いらさにしゃ」
昨夜のホビーショーを伝えるニュースで、俳優の石坂浩二氏が横浜のモデラーズクラブの一員として、会場入り口の真ん前に出展していることを知り、気付かずに素通りしてしまったことを悔やんだ。
さて今日は、かみさんの買い物に付き合った以外は家で、HDに溜まったTV
番組を見たり、三線の練習したりした以外特に書くこともない日曜日、
今私がハマッている沖縄の唄者を紹介しよう。
西表島の唄者
那良伊千鳥。その存在を知ったのは今年の初め。
2年ほど前に通販で購入したCD「沖縄の島唄」第一集・第二集に、彼女の「デンサー節」と「祖納嶽節」が収録されていたのだが、購入した当時は与那覇徹の唄三線ばかり聴いていて彼女の曲は気にとめなかった。
与那覇徹の他、山里勇吉、金城みゆき、那良伊千鳥の八重山民謡15曲を収録
今年たまたま全曲をじっくり聴いてみたら、彼女の「デンサー節」が耳から離れない。
那良伊千鳥、どんな唄者だろうと調べてみると、池田卓と同じ西表島出身。
CDも何枚か出している。早速この「いらさにしゃ」を購入した。
このアルバムは彼女の唄三線とサンデーの太鼓だけで、八重山民謡のみ9曲をストレートに歌い上げている。
「赤馬節」「鷲ぬ鳥節」「祖納嶽節」「まるま盆山節」「デンサー節」「西表口説」「小浜節」など。
やはり「デンサー節」が出色の出来。感動の余り泣きそうになった。
彼女は唄者と同時に母でもあり、その歌声は乙女の清らかさと、50年の年輪を刻む深さが同居する。
そして何より
美しい三線の音。こんな繊細な音は初めて聴いた。
女の情感がこもった完璧な音だ。
今まで私は「デンサー節」といえば、大工哲弘先生が第一人者と思い込んで
いたが、八重山には知られざる唄者がまだ大勢埋もれているのではないかと感じた。
彼女のオリジナル「島つんださー」を収録した同名のファーストアルバム。
近々購入予定。
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