沖縄旅行 詳報(4)

丈二

2011年02月17日 21:19



再び降ってきた雨の中、車は海沿いの道路を北へ向かう。
強い雨ではないが、時々波しぶきがフロントガラスを汚すので、ワイパーが止まることはない。

対向車もまばらになってきた。
ふと道路標識を見ると、鳥のイラストが描かれているものがある。どうやらヤンバルクイナのようだ。
車を止めて標識に近寄ってみた。



ヤンバルクイナ「とびだし注意」だ。
この地区ではヤンバルクイナが道路を横切ることがあるらしい。
さらに下の標識を見ると・・・



「ヤンバルクイナ110番」。
死んだり怪我をしたりしているヤンバルクイナを見かけたらご一報くださいとの主旨。
私は実物を見たことはないが、現地では日常的なことなのだろうか。

午後1時半、本島最北端辺戸岬に到着。酷い風雨だ。しかも寒い。
岬の突端だから遮るものが何も無い。踏ん張っていないと飛ばされそうになる。
やっとの思いで駐車場から「祖国復帰闘争碑」(下写真)にたどり着いた。




碑の脇にある記念写真用のスペースで、家族連れが笑顔を引きつらせて記念写真を撮っていた。
この強風に恐れをなして他の観光客は近付いて来ない。
続けて岬の突端(タイトル写真)や「与論島・国頭村友好記念碑」をカメラに収め、車へ逃げ帰った。
当初の予定ではここで「娘ジントヨー」の唄三線をやるつもりだったが、到底無理だ。

車は南下を始め、奥集落へ。ここを境に道路は国道58号から県道331号に変わる。
心無しか道幅が狭くなったようだ。車もめったにすれ違わない。
アップダウンもきつく山の中を走っている感覚だ。
ふと道端に目をやると、里芋のお化けのような巨大な葉や、熱帯植物園に有りそうな巨大な羊歯が何気なく群生している。ヤンバルを実感する風景だ。

左手に時々海を見ながら車は「安波節」の古里、安波集落へ向かった。

ー続くー



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