ぴーやしのイラヨイほりでい

沖縄の全てを愛するぴーやしのお気に入りや休日の出来事などを、つれづれなるままに  綴っていきたいと思います。

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丈二
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ある時はてぃーだブロガー「ぴーやし」、又ある時は癒し系ユニット「まじゅん」のウクレレマン「ジョージ・浜口」。
時たま沖縄居酒屋でヘタな唄三線を唸るアラカン親父です。
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芸術鑑賞

フジタとハンマースホイ

フジタとハンマースホイ

今、東京・上野公園の美術館に注目が集まっている。
東京都美術館の「フェルメール展」、国立西洋美術館の「ハンマースホイ展」、そして上野の森美術館の「レオナール・フジタ展」である。

先々週 NHKの「新日曜美術館」で放送した「ハンマースホイ・誰もいない部屋こそ美しい」に感銘を受け、今日上野を訪れた。晴れ
フジタとハンマースホイヴィルヘルム・ハンマースホイ。
19世紀末から20世紀初めに活動した
デンマークの画家である。
日本ではつい最近まで全く無名だった。
私もデンマークにこんな凄い画家がいたなんて「新日曜美術館」を見るまで知らなかった。

どんなに偉大な画家でも始めから作風
に特徴が現れることはない。
ハンマースホイも初期には特徴の無い
肖像や風景を描いていたが、誰もいない部屋や後姿の女性、殆どモノトーンの
建物・風景を描きその芸術を開花させた。

フジタとハンマースホイ 
光の扱い方はフェルメールの影響を
受けているようだし、英国のホイスラーも意識しているように思う。
そう、モネやルノアールのような印象派の煌びやかな作風とは対極を成すものだ。
左の「室内、ストランゲーゼ30番地」
という作品は実に不思議な絵だ。
画像が小さくて分かりにくいが、外を
見る女性(妻)に足が描かれていないようだし、中央のテーブルの足は影の向きがおかしい。さらに右のピアノは足が2本しかない。

ここまでくるとマグリットのようなシュールレアリズム作品に見えてくる。

ハンマースホイ。見る者を拒むような冷たさの中に時折見せる人生の温もりのようなものを感じた。
パンフレットにもこうある。「ハンマースホイの作品を前にすると、まるで音の無い世界に包まれているかのような静寂な感覚に浸ることができるのです。」


フジタとハンマースホイフジタとハンマースホイ
今日の東京は穏やかな好天に恵まれ、上野公園は賑わいを見せている。
人が集まる所にはパフォーマーが出現するものだ。
大道芸が其処此処で行われていた。
上野の森美術館へ向かう途中私が見たパフォーマンスは、女性がアコーディオンでBGMを奏で、青年は独楽回しの芸を披露していた。


フジタとハンマースホイ
さて次は「レオナール・フジタ展」。
藤田嗣治。1886年~1968年。
「日本人でありながらも、フランス人レオナール・フジタとしてその生涯を終えた数奇な異邦人、藤田嗣治。」(パンフレットより)
「フランスに於いて最も有名な日本人画家であり、明治以降の日本人芸術家で藤田ほどの成功を海外で収めた者は他にいない。猫と女を得意な画題とし(中略)、独自の“乳白色の肌”と呼ばれた裸婦像などは西洋画壇の絶賛を浴びた。エコールドパリの代表的な画家」(以上ウィキペディアより)

フジタとハンマースホイ
フジタの作品の実物を見るのは今日が初めて。
印刷では決して実物の色は出せない。
読者の皆さんには申し訳ないが上の画像も実物の色には程遠い。
長年憬れていた乳白色の肌を目の前にして言葉も無い。びっくり!
フジタとハンマースホイ
こちらの作品は意識して女性の肌をピンク色にしている。
女性の肌が虹色に輝いているのだ。
ルーベンスの肌色に勝るとも劣らない素晴らしい色だ。

フジタはほかにも愛らしい猫(彼の愛猫)の作品を多く描いた。上の2作品でも存在感を誇示している。
他にはちょっと不気味な表情の子供達がモチーフの小品群などが印象に残った。

日本人が大好きなフェルメール。
東京都美術館の「フェルメール展」、今回は見送った。
いっぺんに三つも見たら感動が散漫になってしまうし、そもそも平日でも60~90分待ちなのだ。






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