以前、ＮＨＫ教育の「美の壷」で放送された「百貨店」を見て、老舗百貨店の魅力に
取りつかれてしまい、是非この目で見てみたいと思い立った。



まずは高島屋。正面玄関から２階へ続く階段を見上げた途端、私は異次元空間へ
迷い込んだような錯覚に陥った。
懐かしさが漂う天井の高いフロア。日本にもまだこんな素敵な場所があるとは・・・。



全ての壁と階段が大理石で出来ていて、私は階段の大理石を屋上から１階まで隈なく
見て降りた。そう、化石を見つけるためだ。
上の写真、真ん中に渦を巻いている模様がお分かりだろうか？
アンモナイトの化石である。
この百貨店の壁にはこんなにも楽しい秘密がいくつも隠されているのだ。



私は続いて三越へ向かった。お馴染みのライオン像に迎えられ１階フロアへ。
高島屋同様吹き抜けになったフロア（タイトル写真）奥には大きな天女像が鎮座し、
一般的な百貨店とは違う空間が広がっている。
エレベーターもレトロな雰囲気を発散させていた。



アールデコ調の作りだ。

入谷の「河金」で遅い昼食を済ませた私は上野へ向かった。
東京都美術館で開催されている「ボルゲーゼ美術館展」を見るためだ。
さて、「河金」は知る人ぞ知るトンカツ屋さんだが、「カツ丼」のコラムで改めて紹介することにしよう。
（続く）