プラットホームから外の景色が何も見えない。
大きな駅ビルが建っていたのだ。
丸井と共同の９階建てのビルでユニクロ、新星堂（ＣＤ、ＤＶＤショップ）、紀伊国屋書店まで入っている。

学生の頃賑やかだった北口はなんとなく寂れていて、むしろ当時閑静だった南口は想像もできないくらい変わっていた。
国分寺の駅周辺は全くと言っていいくらい変わってしまっていたのだ。
３０年という年月は、田舎の学生街を別の町に変えてしまうには充分な時間だったのか・・・。

よく授業を受ける前に立ち寄ってモーニングセットを食べたジャズ喫茶や、部活の仲間とランチした喫茶店も無くなっていた。


Ｔ大学の学園祭。右手は各サークルの模擬店。

駅から１０分程歩いて大学の正門をくぐると、学園祭もたけなわ。大勢の学生やその父兄達でキャンパスはごったがえしていた。
しかし学内も当時の面影は殆ど無い。かつて拡がっていたグランドには、校舎や食堂が建ち並んでいる。
各サークルの部室があった建物も無い。私の思い出の場所はもう無いのだ。

一抹の寂しさを覚えつつ母校を後にした。

昼食のオムライス

お昼も大分過ぎた。駅ビルのレストランで昼食。
Ｍ君夫妻とは３年ぶり。
私の親友Ｍ君の細君は、かみさんの短大時代以来の親友でもあり、私が学園祭で模擬店を出店した時に彼は親身になって協力してくれた。細君も模擬店に顔を出してくれて、４人の付きあいは大学以来変わらず続いている。

昼食後武蔵境へ向かう。
武蔵境は大学時代に私が住んでいた町。
ＪＲのホームに降り立ち、又々驚いた。（次回に続く）